地理
——紙上史で舞台となっている世界について。
そこは、【ウォルノール国】【バクサアロ領】【シフォルア街】という三つの国によって形成されています。
それぞれの国が様々な特徴を持っており、考え方なども大きく異なっています。
このページでは、それら三国の中にある街の一部を、紹介していきます。
この世界に広がる海や大地は広大なもの。
しかし人はそれを知ることなく、三国の中でひっそりと生活を送り続けているのです。
-ウォルノール国
国内のほぼすべてが、ギルドによって成り立ち、回されている国です。
ギルドの数は現在四桁を超え、国民は平等に様々な権利を保障されています。
ほぼ全ての街の名前の後に「ベスク」と付けられていますが、呼ぶ際は大抵略されます。
●「港町」 ブラウ・ベスク
ウォルノール国で二番目に大きい港を持つ街です。
港から徒歩五分ほどで行くことのできる市場の規模は国内一で様々な場所の品物を見ることができます。
特産品は魚の加工品が主ですが、街でとれた新鮮な魚類はどれも美味なものばかりです。
狩猟ギルドで大きく名を上げている“ぽぽーん”のギルドも、この街に拠点を置いています。
●「学問の街」 パナーダ・ベスク
●「花の街」 メー・ウビウス・ベスク
ウォルノール国最大と呼ばれる学問都市です。
いくつもの学舎をはじめ、様々なジャンルの研究所が集まり、日々新たなる技術を開発し続けています。
研究によって生まれた新技術を購入することが可能で、種類は衣類から家具、食料まで様々。
しかし部外者がそれらを購入する場合や建物の出入りをする際など、
すべてのことにおいて役所への申請が必要です。許可が下りるまで少しばかり時間がかかります。
ウォルノール国とバクサアロ領土の国境に位置する二番目に高い山の中腹にある小さな街です。
その名前の通り街全体が花で覆われていて、観光名所にもなっています。
花の街としての名前が国全体へ広まった直後、
民家は景観を重視するあまり全て地下に大移動しました。
特産品は種や押し花、香り袋など。
この街で採れる花達には、不思議と極軽度の治癒魔法構文と同等の力があるので、
疲れの溜まった人にはおすすめのお土産です。
●「鉱資源の街」 テンティノ・ベスク
ウォルノール国とバクサアロ領土の国境に位置する一番高く険しい山脈の麓にあります。
現在国内で使用される鉱物の四割以上がこの街で生産されるものとなっています。
この豊かな資源をめぐっての戦争が、過去バクサアロ領と多発していました。
男尊女卑の空気が根強く残ったこの街は、
見所が少ない上少々治安も悪いため観光にはあまりおすすめできません。
●「狩猟民族の集落」 エリギ
ウォルノール国所属というのはほぼ名ばかり。
独自の文化の元、のんびりとした生活を営んでいます。
国内で使用されている通貨は基本的に通用しないため、商人泣かせと言われることが多々。
しかし、来る物は拒まず、去る者は追わずな雰囲気なので、
観光してみたら面白く感じる所は多いはずです。
狩猟民族と言われるだけあって、
討伐難易度の高い魔物から採れる希少性の高い皮や爪、肉類を採る技術がこの集落にはあります。
過去に謎の大量虐殺が行われたという話は、集落の外には知られていない話です。
●「護られた村」 キクジン
情報無し
●「翼人の街」 セネスリード
半魔人の一種、翼人が住む街と言われています。
人の住む土地に住み着く翼人はめずらしいですが、知られているのは名ばかり。
場所は一切不明な、噂だけの存在です。
物好きな人の中には、この街を探すためだけにギルドを設立したり、依頼を出したりする人もいるのだとか。
もしかしたら、元々無いか、既に滅びた街なのかもしれません……。
-バクサアロ領
貴族制のある国です。
国内がいくつもの土地に別れていて、それぞれの土地にそれぞれの決まりがあります。
文化に大きな差があるわけではありませんが、土地間の行き来に少々時間を取る手続きが必要なところも。
これは、土地主同士が仲良しかそうでないかが殆どの判断基準です。
いくつもの国が、一つの国にまとまっている状態。と言っても過言ではありません。
定期的にそれぞれの土地の主が一カ所に集まって、バクサアロ領の方針を決める会議が行われます。
●「星の街」 スタウ
-シフォルア街
世界で唯一、星の見える街。として観光地になった街です。
街の周囲に広がる危険から遠ざかる為に、過去一度だけ地図から消えたことがあります。
貫禄のある時計塔から見える、町並みや自然はまさに絶景です。
最近、街限定のお菓子を売りはじめたとの噂が、バクサアロ領内に広まっています。
天へ浮く大地の上にある国です。
その規模は巨大都市一つ分程と小さいものではありますが、神に関する事柄 全てを担う重要な役割を持っています。
街に入れる人は信仰心の高い者のみと限られていて、その判断材料は残念ながら殆どがお金。
宗教施設への賽銭、布施で決められる上に その金額は途方もなく高いので、
地上出身の者がシフォルアへ入れることは必然的にごく少数となってしまっています。多少の例外もあるようですが。
国の全貌は地上に住む人たちにとっては未知の世界であり、シフォルアの人間は地上の人たちを見下しています。